2026/04/20
マンション水回り同時リノベで費用を抑えるコツ

目次 ※タイトルからジャンプできます
1. 水回り同時施工はなぜお得なのか
2. 費用相場と単体工事との徹底比較
3. コスパ最強の組み合わせとマンションの注意点
4. まとめ
「キッチンだけ先にリフォームしたけど、浴室も古くなってきた……また工事費と職人手配が必要?」そんな悩みを抱えていませんか。
築15〜25年のマンションでは、キッチン・浴室・洗面台・トイレの水回り設備がほぼ同じ時期に老朽化を迎えます。1か所ずつ個別に工事すると、そのたびに養生費・現場管理費・職人手配費が発生し、トータルコストは想像以上にふくらんでしまいます。
この記事では、水回りを同時施工するとどれだけ費用を抑えられるのか、具体的な数字とコスパ最強の組み合わせ方を徹底解説します。
水回り同時施工はなぜお得なのか

水回りの同時施工がコスト面で有利な理由は、工事全体で「一度しかかからないコスト」を複数箇所で分担できるからです。個別に工事するたびに発生する費用をまとめることで、合計金額を大幅に圧縮できます。
理由1 現場管理費・養生費が1回で済む
工事のたびに発生する現場管理費・養生・資材搬入のコストは、工事回数が増えるほど積み重なります。同時施工ではこれらの費用が1回分で完結するため、個別発注よりも大きな節約につながります。リフォーム会社側も1度の現場稼働でまとめて作業できるため、費用の調整余地が生まれやすくなります。
理由2 職人の手配・移動費を共有し、設備のセット割引も受けられる
水道工事・電気工事・大工工事など、複数の職人が同じ現場に集まることで職人の移動費や手配コストを分担できます。さらに、住宅設備メーカーが複数製品をまとめて値引きする「セット仕入れ」が適用されるケースも多く、設備費用そのものも下がります(出典:リフォームガイド)。お風呂と洗面所を同時にリフォームした場合、別々に行うより12〜110万円の費用削減効果があるとされています(出典:リフォームガイド)。
理由3 配管工事を一括で行い、二重の解体・復旧が不要になる
築20年前後のマンションでは、かつて主流だった塩化ビニールライニング鋼管(寿命20〜25年)や亜鉛メッキ鋼管(寿命15〜20年)が劣化時期を迎えています(出典:SUUMO 配管リフォーム解説)。設備交換と配管更新を別々に行うと、解体・復旧の作業が二重になり追加で数十万円がかかります。同時施工なら配管の解体・復旧が一度で済むため、後から再工事する必要がなくなり、長い目で見た総コストを大きく抑えられます(出典:住まいのステップ)。
/files/2026-04/1776661426_section-1.png
費用相場と単体工事との徹底比較

実際にどれくらい差が出るのか、数字で見てみましょう。同時施工と個別施工の費用を比較することで、コスト削減の実感が得られます。
比較1 4点同時施工の費用相場
マンションでキッチン・浴室・洗面所・トイレの4か所を同時リフォームする場合の費用相場は108万円〜190万円程度です(出典:リショップナビ)。3点セット(浴室・洗面・トイレなど)であれば70万円〜185万円程度が目安となります。全国平均では100万円〜300万円とされており、マンションはやや割安になる傾向があります(出典:SUUMO リフォームタイムズ)。
比較2 個別工事の合計との差額
各設備を単体で工事した場合の相場は、キッチン50〜150万円、浴室50〜150万円、トイレ15〜50万円、洗面所10〜50万円です。4か所を個別に発注すると合計125〜400万円になり、4点同時施工の108〜190万円と比べると節約効果は歴然です(出典:リショップナビ)。最小相場同士で比較しても17万円、最大相場同士では実に210万円の差が生まれます。
比較3 工期短縮による仮住まい費用の節約
費用の差は設備代や工事費だけではありません。キッチン単体の標準工期は約2日、浴室は約2日、洗面所は約1日、トイレは約1日で、合計6日かかります(出典:SUUMO リフォームタイムズ)。4か所を別々に工事すると、それぞれに工事期間が発生しトータルで3〜4週間以上になるケースもあります。仮住まいが必要な場合のウィークリーマンション費用は1〜2万円/日程度かかるため、工期短縮は直接的なコスト削減につながります(出典:碓井建設)。浴室と洗面所を同時リフォームした場合の工事期間の目安は5日〜12日と大幅に短縮されます(出典:リフォームガイド)。
/files/2026-04/1776661428_section-2.png
コスパ最強の組み合わせとマンションの注意点

予算が限られている場合や、どの組み合わせから始めるか迷っている方に向けて、コスパの高い選び方とマンション特有の注意点をまとめます。
ポイント1 最もコスパが高い組み合わせを知っておく
最もセット効果が高いのは「浴室+洗面所」の2点セットです。この2か所は配管・電気系統が隣接しており、工事の重複排除効果が特に大きくなります。予算が限られる場合はまずこの2点から検討するのがおすすめです。次点は「キッチン+トイレ+洗面所」の3点セットで、配管が近い設備同士をまとめることで効率的なコスト削減が可能です。最大割引を受けられるのは4点同時ですが、段階的に進める場合でも「配管が隣接する設備同士」をまとめることが鉄則です(出典:SUUMO リフォームタイムズ)。
ポイント2 マンション固有の制約を事前に確認する
マンションのリノベーションには戸建てとは異なる制約があります。まず、管理規約で水回りの移動が制限されている場合があります。次に、設備のサイズがエレベーターや廊下などの搬入経路の制約を受けることがあります。また、配管の位置変更には「スラブ(床のコンクリート)貫通」が必要な場合があり、管理組合への申請が必須となります。セットプランでは設備の選択肢が限られるケースもあるため、信頼できるリフォーム会社に管理規約の確認と申請手続きを依頼することが重要です(出典:三井のリフォーム)。
ポイント3 補助金制度を活用して実質負担をさらに減らす
2026年現在、「住宅省エネ2025キャンペーン」(国交省・環境省・経産省の3省連携)では省エネ型給湯器の導入や断熱改修が補助対象となっています。東京都の「既存住宅における省エネ改修促進事業」では、断熱窓・高断熱浴槽・省エネ給湯器など複数の省エネ改修を組み合わせた場合、補助額が最大325万円に達するケースもあります(出典:住宅省エネキャンペーン公式サイト)。水回りリノベーションのタイミングで省エネ設備を導入することで、国と自治体の補助金を組み合わせた実質負担の大幅削減が期待できます。リフォーム会社に相見積もりを依頼する際は、補助金申請の対応実績もあわせて確認しておきましょう。
/files/2026-04/1776661430_section-3.png
まとめ
築15〜25年のマンションで水回りのリノベーションを検討するなら、キッチン・浴室・洗面台・トイレをまとめて同時施工することで、個別工事の合計より大幅にコストを抑えられます。マンションの水回り4点セットの費用相場は108万円〜190万円で、個別発注の合計(125〜400万円)と比べると節約効果は明らかです(出典:リショップナビ)。現場管理費の共有、職人移動費の削減、配管工事の一括対応、設備のセット仕入れ割引といった複数の要因が重なることでこの差が生まれます。
予算に制約がある場合は、配管が隣接する「浴室+洗面所」の2点セットから始めるのが最もコスパの高い選択です。また、築20年前後のタイミングは配管の老朽化更新にも絶好の機会なので、設備交換と同時に配管の状態も確認することを強くおすすめします。工事前には管理規約の確認、補助金制度の活用可否、複数社からの相見積もりを必ず行ってください。信頼できるリフォーム会社と一緒に、費用対効果の高い水回りリノベーションを実現しましょう。
リノベーション











