2026/08/12
断熱等級6・ZEH水準リノベで光熱費を大幅削減|費用・工法・補助金【2026年版】
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目次 ※タイトルからジャンプできます
1. 断熱等級とは?等級4から等級6へのアップグレードを理解する
2. UA値を改善するための工事の優先順位とコスパの考え方
3. マンション・戸建て別のZEH水準達成ロードマップと費用相場
4. まとめ
結論:断熱等級6(ZEH水準)のリノベは窓・壁・床・屋根を組み合わせてUA値0.6以下を達成するのが要件。費用は150〜500万円以上かかりますが、2026年の住宅省エネ補助金(先進的窓リノベ事業・上限100万円、みらいエコ住宅2026事業・上限100万円など)と組み合わせることで実質負担を大幅に圧縮できます。
「冬は底冷えがひどく、夏は冷房をつけても涼しくならない」「毎月の光熱費が増え続けている」――そんな悩みの根本原因は、住まいの断熱性能にあります。
日本では2030年度以降の新築住宅にZEH水準の断熱性能が原則義務化される方向で動いており、既存住宅のリノベーションでも同じ水準を求める補助金制度が急速に整備されています。しかし「断熱等級」や「ZEH」「UA値」といった指標が多くて、何をどの順番で改修すればよいか分からない方がほとんどではないでしょうか。
本記事では、断熱等級4から等級6(ZEH水準)へのアップグレードロードマップを、マンション・戸建て別に費用相場・補助金とともに体系的に解説します。
断熱等級とは?等級4から等級6へのアップグレードを理解する

断熱等級は1〜7の7段階あり、現行の省エネ基準は等級4ですが、ZEH水準は等級5〜6に相当します。2022年以前の住宅の多くは等級4以下であり、等級6を達成するには現状比で約30%以上の断熱性能向上が必要です。
断熱等級の基準値として使われるのが「UA値(外皮平均熱貫流率)」です。数値が小さいほど断熱性能が高く、6地域(東京・大阪など)では以下の基準が定められています。
| 断熱等級 | UA値の基準(6地域) | 相当する基準・水準 |
|---|---|---|
| 等級4 | 0.87以下 | 現行省エネ基準(2025年義務化) |
| 等級5 | 0.60以下 | ZEH水準 |
| 等級6 | 0.46以下 | HEAT20 G2水準 |
| 等級7 | 0.26以下 | HEAT20 G3水準(最高性能) |
本記事では業界慣行にならい「ZEH水準=UA値0.6以下(等級5相当)」として解説します(出典:My Reno Journal・ZEH水準断熱性能解説)。
断熱等級4と等級6では光熱費はどれくらい変わりますか?
等級4から等級6へアップグレードすることで、冷暖房費を年間20〜40%削減できるケースが多いです。東京都内の戸建て(延床110㎡)を例に取ると、年間の冷暖房費が約25万円から15〜18万円程度に下がるという試算があります。もちろん居住人数・暮らし方・設備の効率によって変わりますが、断熱性能の向上は光熱費削減の最も根本的な解決策です。
住宅の外皮(壁・窓・屋根・床)から熱が逃げる量を数値化した指標。値が小さいほど断熱性が高い。計算式は「総熱損失量÷外皮面積」で、専門の省エネ計算ソフトで算出する。断熱リノベではリフォーム後のUA値を計算し、目標等級を満たしているか確認する(出典:My Reno Journal)。
このセクションのポイント
- 断熱等級は1〜7段階。ZEH水準はUA値0.6以下(等級5相当)が目安
- 等級4から等級6へのアップグレードで冷暖房費を年間20〜40%削減できる
- UA値の計算は専門の省エネ計算ソフトで行い、リフォーム前後を比較して確認する
UA値を改善するための工事の優先順位とコスパの考え方

UA値を効率よく下げるには、熱損失の大きい部位から順に改修するのが鉄則です。住宅の熱損失の割合は窓(開口部)が約50〜60%、壁が約15〜20%、床・天井が各10〜15%程度とされており、まず窓の改修が最もコスパが高くなります(出典:リショップナビ 断熱リフォーム費用相場)。
ポイント1 窓の断熱改修(内窓・樹脂サッシ交換)
窓の断熱強化は工事が1〜2日と短く、UA値改善効果が最も大きい最優先工事です。内窓(インナーサッシ)の取り付けは1箇所あたり5〜20万円、既存サッシを樹脂サッシ+ペアガラスに交換すると15〜40万円が目安です。先進的窓リノベ2026事業(補助率最大2/3・上限100万円)を活用することで費用を大幅に抑えられます。
ポイント2 壁・床・天井の断熱(充填断熱・外張り断熱)
窓改修だけでは等級6水準には届かないため、壁・床・天井の断熱材充填が必要です。充填断熱(グラスウールなどを壁内に入れる)は坪単価2〜4万円、外張り断熱(外壁の外側に断熱材を貼る)は坪単価5〜8万円が相場です。スケルトンリノベーションと同時施工することで、解体コストを二重に掛けずに済み、トータルコストを圧縮できます。
| 工事内容 | 費用相場 | UA値改善効果 | 工期目安 |
|---|---|---|---|
| 内窓取り付け(全窓) | 50〜150万円 | △0.10〜0.20程度 | 2〜5日 |
| 壁充填断熱(全体) | 60〜120万円 | △0.10〜0.15程度 | 2〜4週間 |
| 床下断熱(全体) | 30〜80万円 | △0.05〜0.10程度 | 3〜7日 |
| 天井・屋根断熱(全体) | 30〜80万円 | △0.05〜0.10程度 | 3〜7日 |
| 全体断熱(等級6水準) | 150〜500万円以上 | 等級4→6達成 | 2〜6ヶ月 |
(出典:リショップナビ 断熱リフォームの費用相場2026年版)
断熱リノベーションで住みながら工事はできますか?
工事内容によっては住みながらの施工が可能ですが、全体断熱(等級6水準)を目指す場合は一時退去が必要なケースが多いです。内窓の取り付けや床下断熱は居住しながら可能ですが、壁の充填断熱は内壁を剥がすため、施工期間中(2〜4週間)は仮住まいが必要になります。スケルトンリノベと同時進行なら最初から退去が前提となるため、工程を一本化できます。
このセクションのポイント
- 熱損失の50〜60%を占める窓(開口部)の改修を最優先に行うとコスパが高い
- 等級6達成には窓+壁+床+天井の4箇所の組み合わせが必要で、費用は150万円〜
- スケルトンリノベと同時施工することで解体コストの二重払いを避けられる
マンション・戸建て別のZEH水準達成ロードマップと費用相場

マンションと戸建てでは、ZEH水準達成のためのアプローチが大きく異なります。マンションは外壁・屋根が共用部のため個人では改修できませんが、内側からのアプローチ(内窓・内断熱・高効率設備)で実質的なZEH水準を実現できます。戸建ては外壁・屋根まで含めた全体改修が可能です。
ポイント3 マンションのZEH水準リノベ(内窓+内断熱+高効率給湯器)
マンションで「ZEH認定」を取得するには太陽光発電が必要ですが、「ZEH水準の断熱性能」を実現することは区分所有でも可能です。具体的には①全窓への内窓設置、②専有部の壁・床・天井への内張り断熱、③エコジョーズや電気ヒートポンプ給湯器への交換が有効な3手段です。断熱リフォームの平均施工費用は172万円(出典:リショップナビ調査・2021年時点)ですが、マンションの場合は専有面積分のみの施工になるため、100〜250万円程度で対応できるケースも多いです。
ポイント4 戸建てのZEH水準リノベ(外張り断熱か充填断熱かを判断する)
戸建てはマンションより工事の自由度が高い分、工法選択が重要になります。現行の壁構造が活かせる場合は充填断熱(グラスウール・セルロースファイバーなど)が安価ですが、既存断熱材の劣化が激しい場合や外観を一新するリノベでは外張り断熱(外壁の外側にボード状断熱材を貼る)を選ぶケースも多いです。2030年のZEH義務化を見据え、今後10〜20年住み続ける予定の住宅ならフル断熱(150〜500万円以上)に踏み切るのが長期的にはコスパが良い判断です(出典:My Reno Journal・ZEH水準達成解説)。
断熱リノベーションに使える補助金はどの制度ですか?
2026年時点で活用できる主な断熱リノベ補助金は「先進的窓リノベ事業」「みらいエコ住宅2026事業」「自治体独自の省エネ改修補助」の3系統です。先進的窓リノベ事業は補助率最大2/3・上限100万円(2026年版。2025年は200万円でしたが減額されました。出典:先進的窓リノベ2026公式サイト)、みらいエコ住宅2026事業(旧:子育てエコホーム支援事業)は断熱等級5以上への改修で1戸あたり最大100万円が給付されます(出典:くらし Pro 2026年度情報)。複数制度の併用可否は工事内容により異なるため、施工会社と事前に確認することが重要です。
| 補助金制度 | 補助率・上限 | 対象工事 | 対象者 |
|---|---|---|---|
| 先進的窓リノベ2026事業 | 補助率最大2/3・上限100万円 | 内窓・サッシ交換・ガラス交換 | 戸建て・マンション共通 |
| みらいエコ住宅2026事業(旧:子育てエコホーム支援事業) | 1戸あたり最大100万円 | 断熱等級5以上へのリノベ全体 | 子育て世帯・若者夫婦世帯 |
| 自治体独自の省エネ補助 | 工事費の10〜30%(上限50万円程度) | 断熱改修・高効率設備更新 | 各自治体の要件に準じる |
このセクションのポイント
- マンションはZEH認定は難しいが「ZEH水準の断熱性能」は内窓・内断熱・高効率給湯器で実現可能
- 戸建ては充填断熱か外張り断熱かを構造・劣化状況に応じて選択する
- 先進的窓リノベ事業(2026年は上限100万円)やみらいエコ住宅2026事業(上限100万円)を活用して実質費用を削減できる
まとめ
断熱等級6(ZEH水準)へのリノベーションは、窓・壁・床・天井の4箇所を組み合わせてUA値0.6以下を達成することが基本です。費用は全体改修で150〜500万円以上かかりますが、2026年の補助金制度(先進的窓リノベ事業・みらいエコ住宅2026事業など)を活用することで実質負担を大幅に抑えられます。
工事の優先順位は窓(開口部)→壁→床・天井の順が基本。マンションは内窓+内断熱+高効率給湯器の組み合わせ、戸建てはスケルトンリノベと同時の充填断熱または外張り断熱が効果的です。2030年のZEH義務化を見据えると、今のうちに断熱性能を引き上げておくことが資産価値の維持にもつながります。
株式会社ビスタでは、断熱等級6・ZEH水準を目標としたリノベーションのご相談を無料で承っています。補助金の申請サポートから設計・施工まで一括でご対応しますので、まずはお気軽にご連絡ください。
よくある質問
Q1. 断熱等級4と等級6では光熱費はどのくらい変わりますか?
A. 東京都内の一般的な戸建て(延床110㎡)で試算すると、冷暖房費が年間20〜40%程度削減されるケースが多いです。ただし居住人数・暮らし方・既存の設備効率によって異なるため、施工前にUA値のシミュレーションを行うことを推奨します。
Q2. マンションでも断熱等級6は取得できますか?
A. マンションの場合、外壁・屋根は共用部のため個人では改修できず、ZEH認定(太陽光発電必須)の取得は困難です。ただし専有部の内窓設置・内張り断熱・高効率給湯器への交換を組み合わせることで、実質的にZEH水準相当の断熱性能を実現することは可能です。
Q3. UA値を下げるために最もコスパが高い工事はどれですか?
A. 最もコスパが高いのは窓(開口部)の断熱改修です。住宅の熱損失の50〜60%が窓から生じており、内窓の取り付けは1〜2日の短工期で施工でき、先進的窓リノベ2026事業の補助金(補助率最大2/3・2026年版上限100万円)も活用できます。まず窓を改修し、その後、壁・床・天井の断熱を検討するのが費用対効果の高い順序です。
Q4. 断熱リノベーションの補助金はどの制度が使えますか?
A. 2026年時点では「先進的窓リノベ事業(補助率最大2/3・上限100万円)」「みらいエコ住宅2026事業(旧:子育てエコホーム支援事業、最大100万円)」「自治体独自の省エネ改修補助」が代表的な制度です。複数制度の併用可否は工事内容と各制度のルールで異なるため、施工会社や自治体窓口に事前確認することを推奨します。
Q5. 断熱リノベーションで住みながら工事はできますか?
A. 工事内容によります。内窓の取り付けや床下断熱は居住したままでも施工可能です。一方、壁の充填断熱は内壁を解体するため施工期間中(2〜4週間)は仮住まいが必要になるケースが多いです。全体断熱(等級6水準)を目指すスケルトンリノベの場合は最初から一時退去が前提となります。
監修:株式会社ビスタ
東京都練馬区を拠点に、中古マンション・戸建てのフルリノベーションから水回り・断熱の部分リノベまで対応。施工実績豊富な専門スタッフが、補助金活用から物件選びまでワンストップでサポートしています。
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この記事を書いた人
代表取締役橋本 純
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リノベ会社経営10年以上|累計施工実績10000件
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