2026/07/31
LDK分割で部屋を増やすリノベーション|費用・工法・注意点完全ガイド【2026年版】
![]()
目次 ※タイトルからジャンプできます
1. LDK分割リノベとは?費用相場と3つの工法を比較
2. マンションでLDKを分割するときの必須チェックポイント
3. 採光・換気・防音の課題を同時に解決する方法
4. まとめ
結論:LDK分割リノベは造作壁1か所あたり5〜20万円から実現でき、防音仕様でも30〜80万円。マンションでも専有部内の非構造壁であれば工事可能で、室内窓を組み合わせれば採光・換気の課題も解消できます。
「子どもが大きくなってきたけれど、個室をつくるスペースがない」「テレワーク用の書斎がほしいのに、LDKしか空間がない」
そんな悩みをお持ちの方が、近年急増しています。リノベーションというと「壁を壊してLDKを広げる」イメージが強いですが、実は逆方向の「LDKを分割して部屋を増やす」アプローチが、ファミリー層やテレワーカーの間で注目を集めています。
本記事では、LDK分割リノベの費用相場・工法の選び方・マンションでの注意点・採光と換気の解決策まで、後悔しないための全知識をわかりやすく解説します。
LDK分割リノベとは?費用相場と3つの工法を比較

LDK分割リノベとは、広いリビング・ダイニング・キッチン空間に間仕切り壁やパーテーションを新設し、子ども部屋・書斎・寝室などを増やすリノベーション手法です。壁を壊してLDKを広げる「拡張リノベ」と正反対のアプローチで、既存の広さを「部屋の数」に変換する考え方です。テレワーク普及や子どもの成長に伴い、需要が急増しています。
工法は大きく3種類あります。それぞれ費用・防音性・可逆性(元に戻せるか)が異なるため、ライフスタイルや将来計画に合わせて選ぶことが重要です。
工法1 造作壁(固定間仕切り壁)
最もスタンダードな工法で、木軸や鋼製下地に石膏ボードを張った固定壁を新設します。費用は1か所あたり5〜20万円が目安です(出典:リショップナビ 間仕切り壁リフォーム費用解説)。防音性・遮熱性を高めたい場合は、グラスウール充填+石膏ボード2重張り仕様にすることでD値・Lt値が大幅改善し、費用は30〜80万円に上がります。
造作壁の最大のメリットは「本物の部屋感」と断熱・防音性能の高さです。デメリットは将来解体に費用がかかること(可逆性が低い)です。子ども部屋や書斎など、長く使う個室を作りたい場合に最適です。
工法2 可動間仕切り(アコーディオンカーテン・引き戸パーテーション)
開閉できる可動式の仕切りで、費用は1か所あたり3〜15万円と最も安価です。(出典:フルリノ 間取り変更事例・費用相場)必要に応じてLDKとして使い、個室として閉じることもできます。将来子どもが独立した後に開放するなど、ライフステージに合わせた柔軟な対応が最大の魅力です。
ただし遮音性は造作壁より低く、本格的な個室としての防音・プライバシー確保には限界があります。書斎として集中スペースをつくる用途や、子どもが小さいうちの仮設個室として有効です。
LDKを分割すると費用はどのくらいかかりますか?
工法によって3〜80万円と幅があります。可動間仕切りなら3〜15万円、造作壁なら5〜20万円、防音・断熱仕様の造作壁なら30〜80万円が1か所あたりの目安です。電気工事(コンセント・照明の増設)が必要な場合は別途5〜15万円程度が加算されます。
| 工法 | 費用相場(1か所) | 防音性 | 可逆性 |
|---|---|---|---|
| アコーディオンカーテン・引き戸パーテーション | 3〜15万円 | 低 | 高(取り外しやすい) |
| 造作壁(石膏ボード1重) | 5〜20万円 | 中 | 低(解体費用が必要) |
| 造作壁(防音・断熱仕様) | 30〜80万円 | 高 | 低(解体費用が必要) |
| 電気工事(コンセント・照明追加) | 5〜15万円(別途) | — | — |
このセクションのポイント
- LDK分割リノベは可動間仕切りで3万円〜、造作壁で5万円〜着手できる
- 防音・断熱を重視するなら石膏ボード2重張り+グラスウール充填仕様(30〜80万円)が有効
- コンセントや照明の電気工事を忘れずに予算に組み込む
マンションでLDKを分割するときの必須チェックポイント

マンションでLDK分割リノベを行う場合、必ず守らなければならない制限が3つあります。この3点を事前に確認せずに工事を進めると、管理組合から工事中止を求められたり、後から追加費用が発生したりするリスクがあります。施工前の確認が成功の鍵です。
建物全体の荷重を支える壁のことで、マンションでは鉄筋コンクリート製(RC壁)が多いです。耐力壁は法律上・構造上の理由から絶対に撤去・加工できません。工事前に建築士が構造図面を確認し、施工可能な壁かどうかを判断することが必須です。(出典:フルリノ マンションリノベーション注意点)
チェック1 管理規約と管理組合への事前申請
マンションでは管理規約に基づく工事申請が必要です。間仕切り壁の新設は専有部内の工事に該当しますが、管理組合に工事内容・施工期間・施工業者を届け出る「工事届出」が多くのマンションで義務づけられています。承認に2〜4週間かかるケースもあるため、スケジュールに余裕を持たせることが重要です。
チェック2 共用部分(スラブ・耐力壁)への加工は不可
マンションの床スラブ(コンクリート床)・天井スラブ・RC耐力壁は共用部分であり、専有部の工事範囲外です。間仕切り壁を新設する際も、上下のスラブに緊結する形の工事は管理規約違反になる場合があります。専有部内の軽量鉄骨下地(LGS)や木軸で自立する壁仕様にすることで、この問題を回避できます。
マンションで間仕切り壁を新設するとき管理組合への申請は必要ですか?
ほとんどのマンションで工事届出の提出が必要です。管理規約に基づき、着工の2週間〜1か月前までに書面で届け出ることが義務づけられているケースが大半です。届出なく工事を行うと、工事途中で中断を求められることもあります。リノベーション業者に代行してもらえるケースがほとんどですので、早めに確認しておきましょう。
また、マンション全体の間取り変更リノベーションの総額相場は250〜900万円(工事内容による)です(出典:リショップナビ マンションリノベーション間取り変更総額相場)。LDK分割のみを目的とした部分工事であれば、費用は大幅に抑えられます。
このセクションのポイント
- マンションでは管理規約の確認と管理組合への工事届出が必須(2〜4週間の事前申請を想定)
- 耐力壁・スラブ(コンクリート床・天井)への加工は行えない
- 専有部内の非構造壁(軽量鉄骨下地など)なら分割リノベは実現可能
採光・換気・防音の課題を同時に解決する方法

LDKを分割して部屋を増やすとき、最も多く寄せられる懸念が「採光と換気の悪化」です。仕切られた側の空間が窓のない暗い部屋になってしまうケースを防ぐために、以下の3つのアプローチを組み合わせることが有効です。
解決策1 室内窓・欄間・FIX窓の設置
間仕切り壁に室内窓(透明ガラスまたは型板ガラス)や欄間を設けることで、LDK側の自然光を仕切られた部屋に届けられます。費用は1か所あたり3〜15万円が目安です。完全な視線遮断が必要な書斎や寝室には型板ガラス(すりガラス)、子ども部屋で親の目が届きやすくしたい場合は透明ガラスを選ぶとよいでしょう。採光と通風を同時に確保したい場合は開閉できる室内窓が理想です。
解決策2 換気口・第1種換気の移設計画
マンションには24時間換気システム(第1種または第3種)の換気口が設置されており、間仕切り壁を新設するときに計画的に移設・追加することが不可欠です。換気口が仕切られた側の部屋に配置されていないと、建築基準法の居室換気基準(床面積の1/20以上の換気開口)を満たせない場合があります。施工前に換気計画図を確認するよう依頼しましょう。
解決策3 防音間仕切り壁のD値・Lt値を確認する
子ども部屋や書斎を設ける際に「音漏れ」は最もよくある後悔ポイントです。防音性能の高い間仕切り壁を実現するには、「石膏ボード2重張り+グラスウール充填」が基本仕様になります。防音性能の指標であるD値(空気音遮断性)を事前に確認し、D-40〜45以上を目標として施工業者と協議することをお勧めします。テレワーク用書斎ではオンライン会議中の音漏れが大きな課題になるため、防音仕様は必ず検討してください。
| 課題 | 解決策 | 費用目安 |
|---|---|---|
| 採光不足 | 室内窓・欄間・FIX窓の設置 | 3〜15万円/か所 |
| 換気不足 | 換気口移設・追加(24時間換気対応) | 3〜8万円 |
| 音漏れ | 石膏ボード2重張り+グラスウール充填(D-40〜45) | 30〜80万円/か所 |
| コンセント不足 | 電気配線・コンセント増設 | 5〜15万円 |
このセクションのポイント
- 室内窓(3〜15万円/か所)でLDK側の採光を仕切られた部屋に引き込める
- 24時間換気の換気口は間仕切り新設と同時に移設・追加計画を立てることが法的にも必要
- 音漏れ防止にはD-40〜45以上を目標に石膏ボード2重張り+グラスウール充填仕様を指定する
まとめ
LDKを分割して部屋を増やすリノベーションは、子どもの成長やテレワーク普及に伴う個室ニーズに応える、これからの時代に合ったアプローチです。可動間仕切りなら3〜15万円から、造作壁なら5〜20万円から始められ、防音・断熱を重視しても30〜80万円(1か所)という費用感は、LDK拡張の大規模工事と比べてもコストを抑えやすい選択肢です。
マンションの場合は管理規約の確認と管理組合への届出が必須ですが、専有部内の非構造壁であれば工事は実現できます。採光・換気の課題は室内窓と換気口の移設で解決でき、防音は仕様を適切に指定することで大幅に改善します。「広いLDKを持て余している」「テレワーク用の空間がほしい」という方は、ぜひ一度リノベーションの専門家に相談してみてください。
よくある質問
Q1. マンションで間仕切り壁を新設するとき、管理組合への申請は必要ですか?
A. ほとんどのマンションで工事届出の提出が必要です。管理規約に基づき、着工の2週間〜1か月前までに書面で届け出ることが義務づけられているケースが大半です。リノベーション業者が代行してくれることが多いため、契約時に確認しておきましょう。
Q2. LDKを分割すると採光が悪くなりますが、どう対策すればよいですか?
A. 間仕切り壁に室内窓(透明または型板ガラス)や欄間を設けることで、LDK側の自然光を仕切られた側に届けられます。費用は1か所あたり3〜15万円が目安です。完全な遮光が不要な書斎や子ども部屋に特に有効な手法です。
Q3. 子どもが独立したら壁を撤去して元に戻せますか?
A. 造作壁は撤去可能ですが、解体費用(1か所あたり5〜15万円程度)と原状回復のための内装工事費が別途かかります。将来の可逆性を重視するなら、最初から可動間仕切り(アコーディオンカーテン・引き戸パーテーション)を選ぶと取り外しが容易でコストも抑えられます。
Q4. 防音効果の高い間仕切り壁にするにはどのくらいの費用がかかりますか?
A. 石膏ボード2重張り+グラスウール充填の防音仕様壁は、1か所あたり30〜80万円が目安です。D-40〜45程度の遮音性能を実現でき、子ども部屋や書斎の音漏れを大幅に減らせます。通常の造作壁(5〜20万円)よりコストは上がりますが、後悔しにくい仕様です。
Q5. 間仕切り壁を新設するとき、電気配線・コンセントはどうなりますか?
A. 新設する部屋にコンセントや照明スイッチが必要な場合、電気配線工事を間仕切り工事と同時に行うことが一般的です。費用は5〜15万円程度の追加になります。テレワーク用書斎では複数口のコンセントとLANポートの計画も合わせて検討することをお勧めします。
監修:株式会社ビスタ
東京都練馬区を拠点に、中古マンション・戸建てのフルリノベーションから水回り・断熱の部分リノベまで対応。施工実績豊富な専門スタッフが、補助金活用から物件選びまでワンストップでサポートしています。
📍 東京都練馬区 | 🏠 リノベーション・リフォーム | 🔗 公式サイト
関連記事
・マンション・戸建ての間取り変更リノベーションで失敗しない|費用相場・構造チェック・業者選びの全知識【2026年版】
・テレワーク・書斎リノベーション完全ガイド|コンセント・防音・費用相場まで後悔しない計画の立て方【2026年版】
・収納リノベーションで「片付く家」を実現する方法|ウォークインクローゼット・パントリー・ファミリークローゼットの費用と失敗しないポイント【2026年版】
この記事を書いた人
代表取締役橋本 純
リノベーションを人生最高の体験に!
リノベ会社経営10年以上|累計施工実績10000件
リノベーション











