2024/09/02
【世界的トレンド】ジャパンディデザインの基本を解説
人気のJapandiデザインを解説
(橋本)
リノベーションを人生最高の体験に!
こんにちはビスタの橋本です。
(まゆか)
橋本さん、ジャパンディってすごい流行ってるじゃないですか?
ジャパンディデザインの定義を教えてもらえてもらえますか?
ジャパンディとは?
(橋本)
まずジャパンディってジャパニーズ(Japanese)とスカンジナビアン(Scandinavian)これを掛け合わせた造語になってるんですね。
海外でインテリアトレンドになったのをきっかけに日本でも流行し始めてきています。
日本に昔からある侘び寂びって聞いたことありますか?
(まゆか)
なんとなく聞いたことあるくらいです(笑)
(橋本)
この侘び寂びの概念っていうのを簡単に説明すると、「詫び」は慎ましく禁欲的な中に静かな美を見い出すことで、「寂び」は経年による変化(パティナ)の中に美しさを見い出すことになります。
対して北欧は温かみを感じるような自然がモチーフとなったようなインテリアとか、人間工学に基づいた機能性の高いデザイン家具とかが有名なんですよね。
なのでジャパンディっていうのは、日本の良いところと北欧の良いところを掛け合わせたもので、一口で言うならジャパンミニマリズム(日本の侘び寂びの概念)と北欧ファンクショナリズム(工学的機能主義)の融合になります。
日本の侘び寂びと北欧の自然美・機能美の共演がジャパンディなんですね。
そもそも北欧って冬が長いんですよね。
1年のうちどれくらいが冬だと思いますか?
(まゆか)
日本だと3/1くらいですよね。
(橋本)
そうですね、日本だと大体1/3。
それに対して北欧は1年の半分以上が冬なんです。
つまり外に出れる時期が少なくてお家時間が長いので、家の中でも自然が感じられるようなデザインが根付いたという背景があります。
このジャパンディが流行り出したきっかけが2020年ぐらいで、ちょうどコロナ禍のステイホーム期間中になります。
みんな家の中にいる時間がすごく長くなったじゃないですか?
なので、その家にいる時間をどう心豊かに過ごすか、っていう心理的背景の中でジャパンディデザインが浸透していったっていう感じなんですよ。
(まゆか)
へーなるほど。
ジャパンディコーディネートの基本
(橋本)
これで一通りストーリーが解説できたと思うので、それではジャパンディコーディネートのポイントを
3つに絞ってお答えしていければと思います。
割とコアな結論から言うとジャパンディっていうのは、「アースカラー」と「ニュートラルカラー」を使ったデザインが基本です。
アースカラーというのは自然にある色合いで、ベージュ・オリーブ・カーキ・モスグリーン・
リーフなどの色合い。
ニュートラルカラーというのは無彩色と言われるもので、ブラック・ホワイト・グレー。
最近だと天井とか壁とかをグレーとかベージにする事例も多いですし、リクエストもすごく増えましたね。
(まゆか)
そうなんですね。流行ってるんですね。
(橋本)
このアースカラーとニュートラルカラーって主張があんまり強くないので、仕上がった後にお部屋全体に慎ましさがあるんです。
大手キッチンメーカーもこういうジャパンディデザインに合うような扉面材だったり、ワークトップだったりと、バリエーションを増やしてきています。
元々の北欧デザインは結構差し色を使うイメージがあったんですけど、このあたりは日本の侘び寂びの趣向が出ているのかなという風に思いますね。
よくよく考えてみると、畳とか漆喰壁とかもアースカラー・ニュートラルカラーだよね。
コーディネートでひとつだけ注意点を挙げるとするならば、床や壁の色味は家具との組み合わせがすごく重要なので、あまり自信がない方は壁とか天井は白ベースでもいいのかなと思います。
(まゆか)
和モダンとはちょっと違うんですか?
(橋本)
和モダンの場合はは日本がベースとなっててジャパンディはあくまでも北欧がベースになってる感じです。
感覚値で言うと7対3とか8対2ぐらいのバランス。
和が強ければ和モダンだし、北欧が強ければジャパンディ。
素材選びのポイント
(橋本)
ジャパンディコーディネートの2つ目のポイントが素材になります。
見た目からプラスチックの光沢感があるのはあんまりジャパンディには合わないですね。
(まゆか)
そうなんですね?
(橋本)
はい、自然と機能の融合なので。
仕上げ材であれば無垢の床材であったり、漆喰・珪藻土・磁器タイルなどがおすすめです。
家具ならソファーもポリエステルじゃなくて、リネンとかコットンとかの方が世界観を壊さないのかなと思います。
ただ天然素材って結構値が張るものが多いので、バリューエンジニアリング(機能や見た目を落とさずにコストを下げること)するのであれば、無垢の単層フローリングではなく、複層の突板フローリングにするとか、左官で仕上げたような加工の壁紙にする、石目調のプラスチックタイルなんかを使うといいのかなと思います。
所詮偽物なんでしょ?という風に思うかもしれないんですけど、見た目や手触りは限りなく本物に近いです。この辺はメーカーさんの努力の賜物ですね。
(まゆか)
こだわりすぎて予算オーバーしちゃったら困りますもんね・・・。
(橋本)
執着しないとらわれすぎないっていうのも、禅とかミニマリズムに意味合いとして内包されていると思うので、自分が叶えたい暮らしとコストのバランスを見ながら決めていくと良いと思います。
ミニマリズムとは?
(橋本)
そもそもミニマリズムって何かわかりますか?
(まゆか)
物を減らしてシンプルにするみたいなことですか?
(橋本)
はい、仰る通りです。
虚飾や無駄なものを取り払って本質的なものに目を向けるという概念になります。
侘び寂びもそうだし、禅とかLess is More(少ない方が豊かである)なんていうワードも象徴的ですね。
ちょっと脱線するとiPhoneを作ったスティーブ・ジョブズも有名なミニマリストでした。
つまりジャパンディの本質は「シンプルにノイズレスな生活をしよう」というところにあります。
そのためのインテリアコーディネートであり、体に触れる1つ1つの素材感であるという考え方です。
たくさんのものと情報が溢れている現代で、心休まる場所がないという人が多い。
家は長く時間を過ごす場所だからこそ、1番落ち着ける場所でありたいですよね。
少し大げさに言えば、生きること・日々生活することの本質に目を向けたデザイン━それがジャパンディということになります。
(まゆか)
なるほどー。勉強になりました!
まとめ
(橋本)
今回のまとめとしましては、ジャパンディは日本の侘び寂びと北欧の自然美・機能美をかけ合わせたもの。
インテリアはアースカラーとニュートラルカラーが基本。
素材は木や陶器、理念・コットンなどを使と良いと思います。
ミニマルでノイズのない生活こそがジャパンディの本質。
以上でございます。
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