2024/02/08
無垢フローリングの味の出る張り方3選
お部屋のインテリアやご自宅のリノベーションを検討されている方の中には無垢材や無垢フローリングという言葉を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?
無垢フローリングとは?
通常のフローリングが合板と呼ばれ複層になっているのに対して、無垢フローリングは木からそのまま切り出した単層になっています。
無垢フローリングの大きな魅力としては風合いや色味、肌触りや香りなどが挙げられます。
経年によって美しく変化したり、色味が深くなっていく特徴があります。
目次
1.床の張り方から考える、飽きのこない家づくり
2.味の出るフローリングの張り方3選
3.無垢フローリングは針葉樹と紅葉樹に分かれる
4.無垢フローリングのメリット
5.無垢フローリングのデメリット
6.無垢材は見て触って選ぶのがおすすめ
7.まとめ
床の張り方から考える、飽きのこない家づくり
今回はリノベーションの代名詞とも言える無垢フローリングの張り方についてご紹介していきます。
一般的な張り方としては《定尺張り》か《乱尺張り》が多いです。
・定尺張り
同じ寸法の材を一定の幅で交互にずらしながら張っていく工法です。
「りゃんこ張り」とも。
規則性があるのでシンプルかつ整然とした印象を与えます。
・乱尺張り
乱尺張りは長さが一定ではないさまざまな材を張る工法です。
長さがそろった材を集める必要がないので、比較的安く仕上げられる傾向があります。
また無垢床材は1枚板のOPCと木材を継いだUNIの2タイプに分かれ、UNIの方が安価になります。
ちなみに床材は「貼る」ではなく「張る」と表記するのが正しいとされています。
これからご紹介する一風変わった張り方については、余分な材料や大工さんの手間も増えるので、コストとしては少し上がってしまうかもしれません。
こだわりを持つ方や、住んでいて飽きがこないという点においてはおすすめできる張り方ですので、ぜひご参考ください。
空間の広がりを演出する 《斜め張り》
壁に対して斜め45°に張っていきます。
通常フローリングは壁に対して真っ直ぐ張っていくか、横に水平に張っていきます。
体感してみるとわかりますが、同じ材を貼っていても雰囲気が全然違います。
まさに一味違う、知的でいながら洒脱な空間を演出してくれます。
玄関開けたらヨーロッパ? 《ヘリンボーン張り》
同じサイズの小さな木片を山型に張っていく方法です。
インパクトという点では右に出るものがない非常にユニークな仕上がりです。
ヘリンボーンとは魚の開きのように見えることから、ニシン(herring) の骨 (bone) という意味なんだそう。あのヴェルサイユ宮殿でも採用されています。
またあわせてフレンチヘリンボーンという張り方も有名です。
レトロでかわいい部屋に 《市松張り》
正方形の寄せ木を、縦目と横目に交互に張っていく方法です。
昔は学校の教室の床にも採用されていましたね。
表情の変化を楽しめるのと、何とも言えないかわいさがあります。
無垢フローリングは針葉樹と広葉樹に分かれる
無垢フローリングは大別して針葉樹と広葉樹に分けて性質を説明されることが多いです。
針葉樹は柔らかく傷はつきやすいですが、比較的安価であり、また密度が低いことによって空気を繊維内に多く含むため、冬場のひやっとした感触を軽減してくれます。
広葉樹は固くて密度が高く、住宅建材としての頑丈なことと寿命が長いことで重宝されています。
ただ針葉樹と比較するとやや高価であり、樹種によっては数倍の価値のあるものもあります。
室内でも靴を履いたまま生活する文化の欧米では広葉樹はとても人気があります。
英語圏では木材の硬さの特徴から、ソフトウッド・ハードウッドといった呼ばれ方をします。
針葉樹:葉が針のように細長く堅い葉をつけるマツやスギなどの裸子植物球果植物門の樹木のこと。
広葉樹:葉が平く広い樹木が多く、ナラ・サクラ・チークなどが愛用されています。
無垢フローリングのメリット
冒頭でもお話ししましたが、一番のメリットは見た目や質感です。
無垢フローリングは樹種のバリエーションも豊富で、加工方法によっても見せる木目や表情が変わってきます。
家具や生活雑貨を置いても、まるでインテリア雑誌の誌面で見るように空間が引き立ちます。
それから遮音性ですが、これは一般的な複層フローリングが12.5㎜厚であるのに対して単層フローリングは15㎜厚であることが多いからです。
単層なので少々の傷であれば研磨することにより目立たなくなり、新築時のような香りまでも蘇ってきます。
無垢フローリングのデメリット
木は呼吸していると例えられるように、湿度や温度によって収縮を繰り返しています。
この性質によって、季節によってはどうしても床鳴りなどが発生しやすくなってしまいます。
また無垢材は水分に弱く、施工の段階でオイルなどの塗布が必要であり、同様のメンテナンスが定期的に必要となってきます。
お掃除の際には水を含んだモップ掛けなどはせずに、固く絞った雑巾でお掃除することを推奨しております。
無垢フローリングは見て触って選ぼう
樹種が多いということはそれだけ選択肢も増え、迷ってしまう要因にもなります。
どのような空間デザインの注文住宅やリノベーションを希望するかによっても、選ぶ無垢フローリングの樹種は変わってきます。
こればかりはスマートフォンやパソコンの画面で判断することをおすすめいたしません。
実際に張ってみたらイメージと違った、なんてことは取り返しのつかない失敗になってしまいます。
リノベーション業者に依頼すればサンプルを送ってもらうことができるのでぜひ活用しましょう。
まとめ
無垢フローリングの張り方では、その他にもバスケットチェック張りやサテン張り、高度な技法を要するヴェルサイユ張りなどがあります。
ヘリンボーンや市松張りで使われる木片を集めた寄せ木材を使った張り方は、フランス語で「閉ざされた空間」を意味するパーケットリーとも呼ばれます。
床は一度張ってしまうとそうそう張り替えることはないので、選択肢として様々な貼り方を検討してもらえればと思います。
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