2023/11/16
住空間のゾーニングとは?リノベーションする前に考えておくこと
中古物件を購入してのリノベーションや長年住み慣れた自宅をリノベーションする方がとても増えてきています。
しかし多くの方にとって最初の段階でつまずきやすいのが「計画」ではないでしょうか。
リフォーム・リノベーションで理想の家を叶えるためには計画が非常に大切です。
業者にアドバイスをもらうことはできても、どのようなコンセプトや暮らし方を理想としてリノベーションしたいのかは自分で決めなければなりません。
突然ですが、もしあなたが主体となってリノベーションを計画するとなったら何から考えていきますか?
インテリアデザインから考えていく方もいれば、キッチンの配置や家具を置くイメージから考えていく方もいると思います。
「リビングにアクセントクロスを貼って、水回りはこのあたりで、この家具をこっちに置かなきゃ行かないから・・・」
こんな風に話し合っていくうちに、夫婦や家族それぞれの主張がぶつかりあってしまい、中々話が進まないなんてことがあります。
実はリノベーションを計画する上では、最初にゾーニングという手法によって大まかなレイアウトを決めていくのが大切とされています。
今回はリノベーションの失敗を避ける上で、良質な計画が生まれるためのゾーニングについて解説していきたいと思います。
目次
1.ゾーニングはリノベーションのはじめの一歩
2.空間を3つのテーマに分けて考える
3.計画によって住宅の購入条件も変わる
4.要注意!ゾーニングの失敗がリノベーションの失敗に繋がる
5.きちんとアドバイスしてくれるリノベーション業者を選ぶ
6.住宅建材は見て触って選ぶのがおすすめ
7.まとめ
ゾーニングはリノベーションのはじめの一歩
ゾーニングとは、居住空間をテーマや用途に分けて考えることをいいます。
細かい設計をする前の大まかなレイアウトと捉えていただいてけっこうです。
このイメージがある程度まとまっていると、設計者との話し合いがスムーズに運ぶだけでなく、自分が住空間に何を求めているのかを形にして家族と認識のすり合わせをすることができます。
ゾーニングの広義の意味としては地域開発などにも使われる言葉ですが、ここでは住戸内のゾーニングに限定して解説していきます。
空間を3つのテーマに分けて考える
一般的な住戸では、設計の最初段階で3つのテーマで住空間のゾーンを分けます。
・パブリックゾーン
家族が集まったり、来客の際に使用する公共的なゾーン。
・サービスゾーン
生活の上で不可欠なキッチンやトイレ、バスルームなどのゾーン。
・プライベートゾーン
寝室・子供部屋・書斎など、個人の部屋となるゾーン。
これらのゾーンは人の動きの動線を考慮すると、お互いが干渉しないよう、どこからも等距離となる正三角形の配置が理想だといわれています。
パブリックゾーンから考えてみる
ゾーニングを考える順序としてはパブリックゾーンから決めるのが良いとされています。
一番日当たりの良い場所をリビングダイニングに、隣接するところにキッチンを置いていくのが一般的です。
南向きの大きな掃き出し窓のある部分が自然とリビングになることが多いです。
パブリックゾーンは家族だけでなく、来客の際にも利用される前提で計画しましょう。
生活が見えすぎる位置にあるとプライバシーを守れない恐れがあるので、脱衣所や洗面室などはパブリックゾーンと切り離し方が良いでしょう。
サービスゾーンはなるべくまとめる
水回り設備であるサービスゾーンは給排水の配管工事を必要とします。
そのため仮にトイレとバスルームを離れて配置する場合、配管の距離が長くなることで工事費用が高くなります。
長ければ長いほど漏水のリスクも高まり、排水の音や振動も別のゾーンに伝わる可能性があります。
配管のような隠蔽箇所の修繕は通常よりも費用がかかるケースが多いので、数十年住むことを考えると近くにまとめた方が良い、となるわけです。
また、マンションのリノベーションの場合は、そもそも規則として配管の位置を変えるのが難しい場合もあります。
プライバシーゾーンは家族と要協議
個人の部屋にあたるプライバシーゾーンは、人が活発に動くパブリックゾーンやサービスゾーンと切り離すのが一般的です。
よくある田の字型間取りのマンションを例にすると、玄関を上がって両サイドに居室があり、奥にリビングがあることがほとんどです。
この間取りの欠点は、家族のコミュニケーションの場が失われてしまう可能性があることです。
例えば子供部屋を玄関そばの居室に配置してしまうと、子供が帰宅時にリビングに顔を出すことなく自分の部屋に直行することになります。
家族の交流のためにあえてリビングを経由する動線を計画するというのもひとつの案だと思います。
例えば2階建て住戸であればリビングに階段を設置することで、一度は顔を合わせることができます。
計画によって住宅の購入条件も変わる
住宅の構造によっては、理想とする計画のリノベーションが叶えられないケースがあります。
マンションであれば壁式構造といって耐震構造状で壊せない壁や、一戸建てであればどうしても抜くことのできない柱などが存在します。
住宅購入後にリノベーションの計画を始めるとこのような問題の生じる可能性があるので注意が必要です。
購入前に事前に計画を立てておくことで、リノベーションでの失敗を避けることができます。
最もおすすめする方法としては、弊社のような中古物件探しからリノベーションまでをワンストップで行う業者に依頼することです。
リノベーションの計画を立ててくれる会社と物件を探す会社が同じであれば、手順がスムーズであるだけでなく、認識のズレによる事故も非常に起こりづらくなります。
建設業許可と宅建業許可の両方を保有しており、リノベーションを専門としている業者に頼むのがベストといえるでしょう。
要注意!ゾーニングの失敗がリノベーションの失敗に繋がる
今はインターネットやSNSなどの普及により、様々な情報が目に飛び込んできます。
リノベーションで失敗する原因として、あれもこれもと集めた情報を計画に詰め込みすぎてしまうという点が挙げられます。
「リビングを広くして調理しやすい大きなキッチンを入れたものの寝室が窮屈になってしまった」
「子供部屋を増やしたら、家族の集まるリビングスペースがイメージより狭くなってしまった」
このような失敗は、その後数十年暮らしていく上で非常にストレスになります。
インターネットを利用して情報収集すること自体はとても良いことですので、採用したい優先順位をしっかりと決めておきましょう。
壁紙などの内装仕上げ材は入居後も比較的負担なく変えられますが、間取り変更となるとそうもいきません。
紙とペンを用意してざっくりと部屋の枠を描き、それぞれのゾーンを丸く配置してみることで、間取り自体に無理がないか確認することができます。
きちんとアドバイスしてくれるリノベーション業者を選ぶ
建築ではプロにしかわからないことが非常にたくさんありますが、適切なアドバイスをくれないリノベーション業者も中には残念ながら存在します。
特に通常のリノベーション費用相場より格段に安く請け負う業者にはこの傾向が強いです。
お客さんの要望だからこれでいいんだというような、生活後の利便性を考慮しない設計のまま施工してしまう業者は避けなければなりません。
大まかなゾーニングとこだわりなどがあれば伝え、プロとしての意見をしっかりとくれるリノベーション業者を選びましょう。
良いリノベーション業者の見分け方としては、施工事例が豊富であることやブログなどで情報発信をしっかり行っているかなど、多面的に判断するのが有効です。
また保有資格や建設業許可の有無・工事賠償責任保険などに加入しているかも必ず確認するようにしましょう。
建設業許可を保有していない工事業者の場合、そもそも500万円以上のリノベーション工事を請け負うのは建設業法違反にあたります。
住宅建材は見て触って楽しく選ぼう
住宅建材は日進月歩を続けており、メーカーも国産から海外までと様々です。
どのような暮らし方や空間デザインを求めるのか、予算はどの程度なのかによって建材の最適なチョイスは変わってきます。
例えばリノベーションの代名詞とも言える人気の無垢フローリングであっても何十種類と樹種があります。
キッチンやトイレや洗面ボウルも実際にショールームに行って説明を聞くことで製品の違いや良さを知ることができます。
スマートフォンやパソコンから選ぶこともできますが、実際に設置された時にイメージと違うとがっかりしてしまいませんか?
ショールームに足を運ばなくても、工務店やリノベーション業者に依頼すれば製品カタログやサンプルを送ってもらうことができるのでぜひ遠慮なく活用しましょう。
まとめ
今回はリノベーションの計画のはじめの一歩であるゾーニングについてお話ししていきました。
中古物件を見て気に入った物件があったら、まずは上記の3つの点からレイアウトを考えてみましょう。
ゾーニングは家族みんなのお家を作る上で非常に大切な共同作業です。
ぜひワクワクしながら家族みんなで生活スタイルに合ったゾーニングを考えてみてください。
会社紹介
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