2024/04/09
価値が落ちにくいマンションの間取り3選
突然ですが、もしあなたがマンションを買う際にはどのような基準で選びますか?
駅やショッピングモールが近く利便性の高い立地、子供たちの遊び場や学校が近いエリア、予算内であれば場所はそれほどこだわらないが設備は◯◯が欲しい・・・などなど。
人によってマンションの選択基準は変わってきます。
また一般的にマンションの選択基準は「立地・広さ・予算」に集約されるとも言われています。
目次
1.資産価値にも目を向けてみる
2.価値保全されやすいマンションの間取り3選
3.マンションに様々な間取りがある理由
4.リノベーションによって資産価値を高めることもできる
5.まとめ
資産価値にも目を向けてみる
マンションは高い買い物です。
おそらく一般的な方であればマンションは人生で一番高い買い物になるのではないでしょうか?
家は住む場所であって資産のような見方はしない、という方もおられるかもしれません。
しかし、同じマンションに永久に住み続けるということはできません。
引越しをする、子供に譲るなど、いつかはマンションを手放す時が訪れます。
またマンションを担保として借入が必要になることがあるかもしれません。
手放す時やもしものその時にマンションの資産価値というのは人生に大きく関わってくるわけです。
価値保全されやすいマンションの間取り3選
今回は価値の落ちにくいとされるマンションの間取りについて解説していきます。
本題に入る前に、不動産価格がどのようにして決まるのかをおさらいしておきます。
マンション価格は前提として需要と供給によって決められています。
人気のあるマンションほど価格は下がりにくく、人気のないマンションほど価格は下がりやすい傾向があります。
つまり今回お話しする《価値が落ちにくいマンションの間取り》とは、それだけ人気のある間取りということになります。
立地条件によっても価格は大きく変わりますが、今回はマンションの間取りに絞ってお届けします。
風通しや日当たりが良い 《ワイドスパン型間取り》
スパンとは間口のことを指します。
「ワイドスパン」つまり間口が広い住戸のことです。
明確な定義はないとされていますが、一般的にバルコニー側の間口が7m以上をワイドスパン型と呼ぶことが多いようです。
特徴としては最も多い「田の字型」マンションと比べて奥行きが浅く、日当たりが良く奥まで光が届きます。
また廊下が短くなることによって、各部屋の面積を広く取ることができます。
家族が集まりやすいリビングを中心とした間取りが多く、コミュニケーションの生まれやすい住戸タイプとなっています。
リノベーションなどで自由な設計を実現しやすいという点も魅力かと思います。
プライバシーを保てる 《センターイン型間取り》
玄関が住戸の中央近くに位置する間取りを「センターイン」型と呼びます。
中央部に玄関があることにより、寝室などのプライベートゾーンとリビングなどのパブリックゾーンを南北に分けた間取りが可能となります。
高級分譲マンションによく採用される間取りで、プライバシーを尊重したいファミリー向けです。
外廊下に面している部分が少ないので、住人の足音なども気にならず、窓などの開口部は外壁側ですので防犯性にも優れています。
デメリットとしては建築コストが高いため価格が割高になることや、1フロア2戸でエレベーター共有するタイプの場合、維持点検費用が高めに設定されることもあるという点があります。
ルーフバルコニー付きが絶大な人気を誇る 《角住戸・妻側住戸》
角住戸・妻側住戸とは、マンションの端(妻側)に位置する住戸を指します。
角住戸は基本的に3方が開放されている分、窓を多くとることができる点で風通しや日照条件が良くなります。
バルコニーが3方向についていたり、リビングと同程度のルーフバルコニーがついた間取りも見られます。
日中は日差しを浴びながらランチ、夏の夜は夜景を見ながらディナー・・・なんて憧れちゃいますね。
デメリットで挙げられる点としては、外壁に面する箇所が多く熱損失が増えるとされていますが、よほどの欠陥マンションでない限りは断熱性に問題はないとも言われています。
マンションに様々な間取りがある理由
ここまでご覧になった方の中には、マンションにはどうして様々な間取りがあるのかと疑問に思う方もいるかと思います。
人気のある間取りをたくさん作ればそれだけ売れるんじゃないの?という風に思うかもしれません。
実はマンションは需要と供給ベースで建設されるのではなく、マンション販売会社の利益上の都合によって作られています。
ここまで挙げた人気のあるマンションの間取りというのは、一棟の中に入れられる住戸数が限られてしまうような間取りが多いのです。
マンションの販売会社としては、計画の段階で敷地内になるべくたくさん住戸を入れたいですから、どうしても購入者としては使い勝手の悪い間取りも生まれてしまうわけです。
その最たる例として挙げられるのが、上の画像にある図面のような「田の字型間取り」のマンションです。
玄関から奥に続く長方形のような間取りで、居室が共用廊下に面しています。
日本で最も多いマンションの間取りでもあり、比較的安価に購入できる反面、採光が悪かったり居室が共用廊下に面しているのでプライバシーに問題があったりします。
リノベーションによって資産価値を高めることもできる
マンションの間取りが資産価値に影響することはお分かりいただいたかと思います。
近年ではマンションの資産価値を上げるためにリノベーションを行い、再販売するという手法も増えてきています。
不動産業界用語ではマンション買取・再販事業といいますが、これは決してプロに限られる手法ではありません。
マンションを手放す際にリノベーション業者に依頼をして、完工後に売却活動を不動産業者に委任することでリノベーション費用を差し引いても元の査定価格より大きくマンションの売却価格を上げることができます。
ご自分でDIYして改修するとなるとハードルは高いですが、工事も売却活動のどちらもプロに依頼をすれば、それほど手間がかからずに高い金額での売却ができます。
デメリットとしては、通常マンションの売却では仲介手数料の3%のみを購入者が見つかった時点で不動産業者に支払いますが、リノベーションを事前にする場合にはある程度のまとまったリノベーション資金がないといけないことや、工事期間中はマンションを出なければならないことが挙げられます。
関連記事:リノベーションとリフォームとは?初心者でも分かる違いについて解説!
まとめ
今回は価値が落ちにくいマンションの間取り3選をお届けしました。
家は住むだけのものではなく、持ち主にとっての資産でもあります。
購入する時に割高であったとしても、売る時には購入時以上の価格でマンションが売れることもあります。
反対に、安く手に入るマンションは売る時にはさらに安くなってしまうことも多いです。
住みたい立地や広さに加えて、マンションを手放した時のリセールバリューも考えておくと将来の憂いがないかもしれません。
良いマンションをなるべく安く手に入れるテクニックもありますのでまずはお気軽にご相談ください。
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